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公開講座:キュビスムの筆触 その理論と実践

浄土複合スクールでは、この度『キュビスム芸術史』(名古屋大学出版会)『もっと知りたいキュビスム』(東京美術)の著者で美術史家の松井裕美さんによるオンラインレクチャーを開催します。約50年ぶりとなるキュビスムをめぐる展覧会が国立西洋美術館で開催中の今、20世紀美術の起点となったこの芸術運動を、現代的な視点から鋭く捉えなおす機会となるでしょう。ぜひご参加ください。

主催側の都合により12/16(土)14:00-に延期させていただきました。急な変更となりお詫び申し上げます。

浄土複合スクール 公開講座

キュビスムの筆触 その理論と実践

講師:松井裕美

2023年11月25日 12月16日(土)14:00-16:00 オンライン配信

オンライン配信:1000円 
※配信チケット購入の方は、配信から一週間アーカイブをご覧いただけます。
※jodofukugoh@gmail.comより12/15 18:00ごろ、12/16 12:00ごろに配信URLをお送りします。携帯アドレスの方はドメイン指定受信などの設定にご注意ください。

オンライン配信+『Jodo Journal 4』セット:2200円

概要

キュビスムはこれまで、多視点的な断片化や線による形態の解体など、かたちや構図上の実験として、一般には説明されてきました。しかしこのレクチャーでは、その筆触に注目することで、ミクロなタッチの集積が生み出す理論と実践の新しさに迫ってみたいと思います。またそうした筆触がどのような色彩論に結びついているのかについても、検討したいと思います。その中で、ピカソやブラックといったモンマルトルで活躍した画家だけでなく、ドローネー夫妻のように、モンパルナスで活躍した芸術家たちにも触れる予定です。

参考文献

講師プロフィール

松井裕美|まつい・ひろみ

東京大学総合文化研究科准教授。パリ西大学ナンテール・ラ・デファンス校で博士号を取得後、名古屋大学特任講師、神戸大学講師、神戸大学准教授を経て、現職。主著に『キュビスム芸術史』(名古屋大学出版会、2019年)、『もっと知りたいキュビスム』(東京美術、2023年)。編著に『古典主義再考』(中央公論美術出版、2021年)、『レアリスム再考』(三元社、2023年)ほか。訳書にデイヴィッド・コッティントン『現代アート入門』(名古屋大学出版会、2020年)、カジャ・シルヴァーマン『アナロジーの奇跡 写真の歴史』(月曜社、2022年)ほか。

松井裕美『もっと知りたいキュビスム』(東京美術、2023)