アーカイブ

絵具を真剣に受け止める——ゲルハルト・リヒターをめぐって 平倉圭×池田剛介 対談

日 時:2022年8月5日(金) 19:00-21:00
オンライン視聴|1000円
オンライン視聴+『Jodo Journal 3』セット| 2300円(送料込)

※ご購入いただいた方は、配信から一週間アーカイブをご覧いただけます。
※Zoomを使用して配信を行います。jodofukugoh@gmail.comより前日21時過ぎ、当日17時過ぎにウェビナー登録のURLをお送りします。携帯アドレスの方はドメイン指定受信などの設定にご注意ください。

概要

浄土複合ライティング・スクールは、平倉圭×池田剛介「絵具を真剣に受け止める——ゲルハルト・リヒターをめぐって」を開催します。
現在、東京国立近代美術館でゲルハルト・リヒターの大規模な個展が開催されており、これに際して批評誌『ユリイカ』でリヒターの特集が組まれました。この中で平倉氏は、リヒターがアブストラクト・ペインティングに取り組み始めた時期に制作したアーティストブック『一枚の絵の一二八枚の写真、ハリファックス一九七八年』 に注目し、詳細な分析を行っています。池田もまた同誌にて、初期のアブストラクト・ペインティングのコンポジションを切り口に、制作のプロセスを分析しています。本対談ではこれらの議論を交差させながら、リヒターの作品を絵具という物質的レベルから深く検討します。
今回、それぞれのリヒター論に関してのみならず、これらの論が「どのように」書かれたのかについても共有していく予定です。こうした観点を通じて、絵画について書く方法をめぐって議論を深めることを目指します。
現代の巨匠として揺るぎない地位を獲得した画家の別の側面を検討し、また芸術作品を言葉にすることがいかに可能なのかを考える機会となるはずです。ぜひご参加ください。(池田剛介)

*本対談は浄土複合ライティング・スクールの公開講座として開催します。

 

講師プロフィール

平倉圭|ひらくら・けい
1977年生。芸術学。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授。芸術制作における知覚と行為の働きを研究している。著書に『かたちは思考する――芸術制作の分析』(東京大学出版会)、『ゴダール的方法』(インスクリプト、第二回表象文化論学会賞受賞)。共著に『オーバー・ザ・シネマ 映画「超」討議』(共著、フィルムアート社)など。

池田剛介|いけだ・こうすけ
1980年生。美術作家、京都教育大学非常勤講師。メディウムを横断しながら制作を展開し、並行して批評誌などでの執筆を行う。2019年より京都にてアートスペース「浄土複合」をディレクション。著書に『失われたモノを求めて 不確かさの時代と芸術』(夕書房、2019年)。主な展覧会に「「新しい成長」の提起 ポストコロナ社会を創造するアーツプロジェクト」(東京藝術大学大学美術館、東京、2021年)、「あいちトリエンナーレ2013」(愛知、2013年)など。