アーカイブ
公開講座:クレーの層序学
浄土複合スクールでは、この度クレー研究の第一人者であり、スイスのパウル・クレー・センター研究員の奥田修先生によるオンラインレクチャーを開催します。パウル・クレー・センターの学術協力による大規模なクレー展が愛知県美術館で開催される今、物質的な観点からのクレー研究を長年リードしてきた研究者による最新の議論をご紹介いただく貴重な機会となります。ぜひご参加ください。
—
浄土複合スクール 公開講座
クレーの層序学:パウル・クレーの絵画におけるマチエールとしての時間
講師:奥田修(パウル・クレー・センター研究員)
2025年2月28日(金)19:00-21:00 オンライン配信+録画
オンライン視聴+『Jodo Journal 5』セット:2400円
※配信チケット購入の方は、配信から一週間、録画をご覧いただけます。
※jodofukugoh@gmail.comより前日2/27 18:00ごろ、当日2/28 17:00ごろに配信URLをお送りします。携帯アドレスの方はドメイン指定受信などの設定にご注意ください。
—
概要
2011年に京都と東京の国立近代美術館で開催されたクレーの制作プロセスをテーマとした展覧会の成果を踏まえて、このレクチャーでは特にクレーが色面や線描を重ねて、時間を絵画独自の手段で構築し、絵そのものの内容として、その過去と未来をも内在化することに成功したという側面に、いわば考古学的、ないしは層序学的(stratigraphy)な方法でアプローチしてみたく思います。その際、今回の日本でのパウル・クレー展「創造をめぐる星座」に出品されている絵や、ベルンのクレー・センターの「コスモス・クレー」展で取り上げられている珍しい作品を具体的な例として分析します。
講師プロフィール
奥田修|おくだ・おさむ
パウル・クレー・センター研究員。神戸大学文化学研究科助手を勤めたあとベルン大学で美術史を学ぶ。1996年から2004年までベルン美術館研究員としてクレーのカタログ・レゾネ全9巻の編集に携わる。2005年からパウル・クレー・センター勤務。