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媒介者としての「経験」
ブラック・マウンテン・カレッジを起点にして
講師:林道郎

浄土複合スクールにて以下の公開講座を行います。本講座は連続講座「複合芸術史」の特別編として開催いたします。

  • 媒介者としての「経験」
    ブラック・マウンテン・カレッジを起点にして
    講師:林道郎

    日 時:2020年12月13日(日) 14:00-16:00 (開場は13:30)
    参加費:一般 1500円、学生 1000円
    定 員:20名(要予約)
    会 場:浄土複合スクール

    予約方法:件名を「林道郎レクチャー」とし、お名前、人数、ご連絡先の電話番号を明記の上、メールにてお申し込みください。
    jodofukugoh@gmail.com

    ※ご来場時にはマスクの着用をお願いいたします。体調のすぐれない方、軽い風邪症状のある方は、ご来場をお控えください。

    オンラインでのライブ配信(zoom)を行います。
    視聴チケット 1000円

    ※ご購入いただいた方は、配信から一週間アーカイブをご覧いただけます。
    ※正しいメールアドレスをご入力ください。メールアドレスに誤りのある場合は配信URLをお送りできません。また携帯アドレスの方はドメイン指定受信などの設定にご注意ください。

    概要
    大戦後の芸術の多様な可能性の培地となったブラック・マウンテン・カレッジ(BMC)。しかしその神話的な「学校=場」の中で起こっていたことが正確に把握されるようになったのはつい最近のことだ。その近年の研究成果を踏まえ、BMCというプリズムを通じ、そこを結節点として絡まり合う芸術思想、社会思想、あるいは哲学思潮の多元的ネットワークの一断面を抽出・解析してみたい。
    梃子になるのは「経験」(という、それ自体複数性を内包した鍵概念)である。それを手がかりにして、19世紀以来のプラグマティズムの伝統、それを継承したジョン・デューイの思想、バウハウス、アントナン・アルトー、バックミンスター・フラー、ルース・アサワ、鶴見俊輔、柳宗悦と民藝などを、たえず複合し分岐する交差関係を形成するものとして捉え、さらにその流動的なネットワークが孕む今日的な意味を問うてみたい。

    講師プロフィール
    林道郎|はやし・みちお
    1999 年コロンビア大学大学院美術史学科博士号取得。現在上智大学国際教養学部教授。美術史および美術批評。主な著作に『絵画は二度死ぬ、あるいは死なない』(全7冊、ART TRACE、2003-9)。『死者とともに生きる』(現代書館、2015年)。『静かに狂う眼差し 現代美術覚書』(水声社、2017年)、共編書に『シュルレアリスム美術を語るために』(鈴木雅雄と共著、水声社、2011 年)、From Postwar to Postmodern: Art in Japan 1945-1989 (New York: The Museum of Modern Art, 2012)など。