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Jodo Journal 6 [2025 SPRING]

アートとライティングが交差する芸術誌『Jodo Journal』第6号を刊行します。

  • Jodo Journal 6 [2025 SPRING]

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    発行:浄土複合
    本体 1500 円+税

    A5版/並製/136頁
    刊行:2025年4月30日
    ISBN:978-4-9911963-4-8

    2024年4月中旬配本開始
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    アートとライティングが交差する芸術誌『Jodo Journal』第6号。

    特集「物質と(しての)芸術」では、人新世から絵画制作のプロセス、作品の保存修復まで、物質を切り口として芸術を多層的に検討する。人新世時代における自然物の地位(武田宙也)、クレーの制作プロセスや時間性(奥田修)、マティスの初期作品と最晩年の切り紙絵を貫く配置の問題(松浦寿夫)、保存修復の観点による絵画の物質的なレイヤー(田口かおり)——現代における物質という問題、そして物質=地層としての作品のありように迫る。

    シリーズ「書くことのプラクティス」では、長年にわたる執筆について個人史(細馬宏通)や、政治的な出来事と個人的な身体の接点で書くこと(百瀬文)、また執筆の周辺に広がる環境構築(山本浩貴)まで含め、ライティングの実践や方法をめぐる多様なレクチャーを収録。

    同時代の批評をめぐる、クレメント・グリーンバーグ「いかに美術評論はその悪名を得るのか」(1962)を翻訳掲載。

    [目次]

    [レクチャーシリーズ] 書くことのプラクティス
     
    書くことを語る資格がなくても——執筆の個人史
    細馬宏通

    「なめらか」な身体を記述する
    百瀬文
     
    制作の環境を制作する——執筆、編集、デザイン、出版
    山本浩貴(いぬのせなか座)
     
    [翻訳] 批評の再考
    クレメント・グリーンバーグ「いかに美術評論はその悪名を得るのか」
    訳:柴島彪
     
    [特集] 物質と(しての)芸術
     
    包摂的美学とは何か——ニコラ・ブリオーと人新世の美学
    武田宙也
     
    クレーの層序学
    奥田修
     
    間隔化と配置——マティスの分割主義と切り紙絵
    松浦寿夫
     
    保存修復と作品の物質性をめぐって——血液の細部、擬似大理石の線描、一片の和紙
    田口かおり
     
    [ブックガイド]
    「書く」と「つくる」を重ね合わせる三冊
    池田剛介

    他…

    写真:qp「今日の鴨川デルタ」